箱根八里の豆知識

なんだ坂 こんな坂 どんな坂 ~箱根八里の坂物語り~

 箱根八里の旧街道にはたくさんの坂があり、それぞれにユニークな名称がつけられています。たとえば東坂の「女ころばし坂」や「猿滑り坂」。「女性が転んでしまいそうな坂だ」とか「猿さえも滑った急な坂だ」とか、坂の様子をその呼び名にしたものが数多く見受けられます。同様に西坂の「下長坂」は、「こわめしを食べてからでないと登れないほど急な坂だった」とも「この長く急な坂を登りつめると、旅人の背負っていた米は、旅人の汗と熱とでこわめしになってしまった」とも言われ、別名を「こわめし坂」と呼ばれています。

 その他曽我五郎が大きな石を試し切りしたと言われる「割石坂」(東坂)や、その昔「牛が転がった(臼を転がした)ことからその名がついた「臼転坂」(西坂)など、往時のエピソードに思いを馳せながら坂道を歩いてみるのも一興です。

旧東海道(箱根東坂)
旧東海道(箱根東坂)
箱根竹のトンネル(西坂)
箱根竹のトンネル(西坂)

箱根八里記念碑(峠の地蔵)

 その昔、東海道を旅する人の目安になったのが一里塚でした。

そして現代、箱根旧街道を散策する人々にとって旅のひとときの憩いになればと1985年に(社)三島青年会議所の働きかけで設置されたのが「箱根八里記念碑」です。さらに2003年、女性文化人の揮毫による「新箱根八里記念碑」が完成しました。

 地球に見立てられ盛り上げられた地表に、さまざまな様相さまざまな方向を見つめて立っている8体の地蔵たち。これらの地蔵は未来への道標となろう言葉を抱えていて、まさに現代の一里塚といえるものです。

【デザイン・監修】島村芳三 氏 【揮毫】穐吉敏子 氏/黒柳徹子 氏/桜井よしこ 氏/杉本苑子 氏/橋田寿賀子 氏/橋本聖子 氏/宮城まり子 氏/向井千秋 氏